IT業界では開発競争が著しく、営業競争が繰り広げられている分野も広い。
そのため、エンジニアは企業で働いていると仕事が山積みになってしまい、残業の日々になってしまうことも稀ではない。
正社員として働いていると雇用主からの命令があった場合には残業を拒むことはできないのが原則だろう。
残業自体を要求されていなかったとしても仕事が終わらない場合には否が応でも余計に働かざるを得ない。
残業に追われるのが苦になってエンジニアを辞める人もいるが、その前に働き方を再考してみることが重要である。
正社員として雇用されていると残業に追われるとしても、雇用形態が異なっていれば問題は生じない。
派遣社員で働くのは合理的な対策であり、エンジニアが残業から逃れるための妙案として注目されるようになってきた。
派遣社員が雇用関係を持っているのは派遣会社であって派遣先の企業ではない。
そのため、原則として現場からどのような要求があったとしても残業に応じる必要はないのである。
派遣契約をしたときに、その中に残業を現場の要請によって行える形になっていない限りは、派遣会社を通さなければ残業をさせられない。
そのため、派遣契約の時点で内容を確認しておき、必要に応じて残業の取り決めについて変更を依頼すれば良いのである。
派遣契約の内容には勤務時間なども含まれていて、そこから逸脱する形で働く必要はない。
契約時点で十分に気をつけていれば理想的な形で働けるのである。